VISUAL ART/INSTALLATION ART/PERFORMANCE ART by HIGUMA HARUO
2023年8月30日、現代音楽家で竹のパフォーマンスで知られる多田正美とコラボレーション。映像:Farming Soul-ヒグマ春夫 会場:文化創造館(秋田市)撮影:小杉朋子
映像-“Farming-soul”と二十五絃箏奏者・山本亜美とのコラボレーション。2023年6月20日
映像-“Farming-soul”と二十五絃箏奏者・山本亜美とのコラボ。6月20日
映像-“Farming-soul”と二十五絃箏奏者・山本亜美とのコラボ。6月20日
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Summer in Tomiura「Farming Soul」Visual art by Higuma Haruo Sound by Soga Masaru / 2022
ヒグマ春夫ビデオアートパフォーマンス&サウンド:曽我傑​​​​​​​
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HIGUMA HARUO Exhibition. 2022 Mon.7-Sat.12. Ginza K's Gallery
“Farming soul” Visual art by Higuma Haruo and Sound by Soga Masaru
”Farming soul+flashback” Vol.10/映像・ヒグマ春夫/音楽・曽我傑(12分)

”Farming soul+flashback” Vol.9/2020.6/映像・ヒグマ春夫/音楽・曽我傑(8分)

”Farming soul+flashback” Vol.8/2020.5/映像・ヒグマ春夫/音楽・曽我傑(15分)

”Farming soul+flashback” Vol.7・2020 音楽・曽我傑 映像・ヒグマ春夫(16分)

”Farming soul+flashback” Vol.6・舞踏・南阿豆 音楽・曽我傑  映像・ヒグマ春夫 (23分)

”Farming soul+flashback” Vol.5・2020 音楽・曽我傑 映像・ヒグマ春夫

”Farming soul+flashback” Vol.4/ダンス・昆野まり子
/音楽・曽我傑/映像・ヒグマ春夫(13分)

”Farming soul+flashback” Vol.3/2020.5.5/映像・ヒグマ春夫/音楽・曽我傑(14分)

”Farming soul+flashback” Vol.2/2020.5.1/映像・ヒグマ春夫​​​​​​​/音楽・曽我傑(10分)

'80年-'90年代に撮った映像も含まれています。”Farming soul+flashback” Vol.1/2020.4.30/映像・ヒグマ春夫/音楽・曽我傑(12分)

"Farming soul-2020.4.23" Visual installation by Higuma Haruo and Sound by Soga Masaru

"PASSAGE/2020.3.16" Visual installation by Higuma Haruo and Sound by Soga Masaru

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ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト
「映像パラダイムシフト」は、映像とはいったい何だろう、映像が関わるとどんなことが可能になるのだろうか、 といったようなことを追究しています。
映像パラダイムシフトVo.87
2019年11月29日(金)・30日(土)・12月1日(日)
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11月29日(金)開演19:00(開場30分前)/当日2500円 予約2000円
丹下一 ソロ パフォーマンス "Stick"
丹下一(演劇)・ヒグマ春夫(映像インスタレーション)・早川誠司(照明)
会場・アトリエ第Q藝術ホール
小田急線・成城学園前駅より徒歩2分
予約/TEL:03-6874-7739 Mail: q.art.seijo@gmail.com
丹下一(たんげ まこと)
Tama+ project主宰。俳優、演出。俳優としては「お芝居」から「現代演劇」、プレイバックシアターまで幅広く活動。学生時代に出会った東北の早池峰流山伏神楽をきっかけに「古事記」を学び様々な形で舞台化。「日本」のエッセンスを探り続けている。東北の震災を思い出す日として毎年3月11日に上演する「ハムレッツ」(映像:ヒグマ春夫)シリーズなどヒグマ春夫とのコラボ多数。様々な場所を訪れ、その土地の歴史とことばを学ぶのが「趣味」。
丹下一・パフォーマンス"Stick"

DIFFERENCE+Farming soul by HIGUMA.

11/30(土)開演19:00(開場30分前)/当日2500円 予約2000円
Farming soul
strings um(新村隆慶 I ヴァイオリン、石引康子 I 琵琶)
ヒグマ春夫(映像インスタレーション)
早川誠司(照明)
会場・アトリエ第Q藝術ホール
小田急線・成城学園前駅より徒歩2分
予約/TEL:03-6874-7739 Mail: q.art.seijo@gmail.com
strings um(ストリングスウム)
新村隆慶(ヴァイオリン)と石引康子(琵琶、ピアノ)の夫婦による弦楽デュオ。
古典作品や即興演奏を通して、楽器そのものの響きを届けている。
踊りや花活けなど、他ジャンルとの共演も行う。
パフォーマンスユニットDamaDamTal+の一員として、2019年の中之条ビエンナーレに参加。
デザイナー猿山修氏によるレーベルより、CD "requiem"を発売(2018年)。
新村康子(琵琶)・新村隆慶(ヴァイオリン)
12月1日(日)(開場30分前)マチネ・開演16:00  ソワレ・開演19:30/当日2500円 予約2000円
お紺と曼珠沙華
増田明日未(ダンス)・ヒグマ春夫(映像インスタレーション)・早川誠司(照明)
会場・アトリエ第Q藝術ホール
小田急線・成城学園前駅より徒歩2分
予約/TEL:03-6874-7739 Mail: q.art.seijo@gmail.com
増田明日未
幼少よりクラシック・バレエを始める。日本女子体育大学在学中にコンテンポラリー・ダンスに出会い、これまで新鋪美佳、岩淵多喜子、Dance Theatre LUDENSの作品に出演。2012年よりソロ活動を開始する。元インテグレイテッドダンスカンパニー響-kyoメンバー。所属時には鈴木ユキオ、Adam Benjamin、岩淵多喜子、Didie Theronの作品に参加。国内外の公演に出演する。現在、児童指導員として療育を提供しつつ、様々なジャンルのダンスや音楽家とコラボレーションを行なっている。
増田明日未(ダンス)

お紺と曼珠沙華

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ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトVol.86
平成最後のコラボレーション
2019年4月29日(月)ー30日(火)/プログラムA-Bの開催
会場:アトリエ第Q藝術ホール
4/29(月)"Farming soul"Aプロ19:00(吉本大輔✖️ヒグマ春夫)撮影:中村博
北里義之[評] 
4月29日(月・祝)成城学園前のアトリエ第Q藝術にて、平成最後の2日間を飾る2デイズ公演<ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトVol.86>の初日「身体空間・Farming soul」を観劇。ダンスや演劇といったジャンルの垣根をはずし、多彩なパフォーミングアーツの表現者をゲストに迎えて、ときには綿密な構成のもとに、ときには即興的なコラボレーションで映像の可能性を広げているヒグマ春夫さんの本シリーズも、明大前キッドからアトリエ第Q藝術に引き継がれ、今回が86回目となります。100回の達成を目標にプログラム進行中。今回のゲストはシリーズ2回目の共演となる舞踏家の吉本大輔さんと、これが初共演となるダンスの細川麻実子さん。小屋の主宰者である早川誠司さんが即興照明で、曽我傑さんが音響提供で参加されています。群馬県中之条町・旧五反田学校で古い農具と出会った映像作家が農の精神や農具の魂に思い至り、最近は最新のソフトを使った映像インスタレーションにも農具のイメージを取り入れてパフォーマンスされていますが、そこに生み出されてくる映像は、ひとつひとつが勝手に動く機械の部品が魔法によって組み合わされたような奇怪な様相を呈していて、まるで火の悪魔カルシファーによって動かされるハウルの動く城のようでもあれば、命を得て振動する曼陀羅のようでもあります。映像の細部に農具の魂がこめられているからでしょう。そして肝心の美術史を引き合いに出せば、これら農具の映像がもたらす感触は、マルセル・デュシャンの初期作品「階段を下りる裸体 No.2」や晩年の大作「大ガラス」などに定着された機械的な身体や部品化した臓器の生命性を思い出させるものでした。それはおそらく「器官なき身体」というべきデザイン化された映像の組織方法に共通性があるせいではないかと思われます。農具の身体性とアヴァンギャルドの接合といったらいいでしょうか。初日にはステージ中央に水色の蚊帳が吊られ、その網目をスクリーンがわりにして映像が投影されたのですが、この蚊帳もまた、「農具の魂」と呼ばれるものとよく似た道具の身体性を持つものでした。
中村博「190429 公演リポート 
ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトVol.86
舞踏 Butoh : 吉本大輔 Daisuke Yoshimoto
Performance report ヒグマ春夫のこのシリーズも86回目だという。平成・最後のコラボレーションと銘打たれている。副題のようにして「身体空間・Farming soul」とある。英題は「魂の耕しの意か農の心」か。一貫して映像表現にこだわり続け、揺るぎない持続する意志、機知に富んだ巧み、オリジナリティの深さと多様さ、しかもなんと言ってもその豊かな色彩感は他の追随を許さない強度を持っている。映像制作ソフトのテクニックと効果の発見と操作に子供の様に戯れながらの作業中のよろこびが伝わってくるような映像だ。自動化されたようなプロセスが否応なしにプログラムに負っているところも感じさせながらも手だれた造形の多様さとその色彩感が観るものを圧倒し魔術的世界に誘い、ソリッドと柔らかさを持った不可思議な世界に引き込んでくれる。
今回は観られなかったが彼自身がパフォーマンスを加えながらの映像表現もあって映像に観られる機知の豊かさとシャープさを別の角度から解剖し開示してくれる。舞台となるスペース奥に6畳用の蚊帳が彼のインスタレーションとして用意されている。上部のほとんどが白で下方の水色にグラデーションで溶け込むような、涼しげにデザインされたかつては一般によく見られたタイプのものだ。部屋の矩形に対して菱形になるように奥ほど高めに手前は低めに吊ってある。映像は左手前と左奥と上方の三方から蚊帳を透過するようにそれぞれ異なった映像を映写する仕掛けで光の色彩が半透膜の蚊帳をスクリーンにして空間を多層化し、その中で踊る身体もまた蚊帳を通して透過されながら実体と影が織りなすようにして多層化され錯綜していく器として用意されている。
ヒグマ春夫の動画の映像はそれだけでも眼を見張るような美しさと多元的な要素を持つもので完成した作品として独立的に豊穣なものだ。しかしパラダイムシフトと名付けられているように独自の完結性が他ジャンルを包容するようにしながら転移していくようなことを望み、あるときは破壊的な解体までも許容していこうとするような大きな悟性のようなものが感じられる。私が知るのは踊り手とコラボの例が多いのだがこのような試みが繰り返された彼の強固な意志と歴史は別の文脈を要する。
観るものにとっては映像と踊りを統合的に観ることは至難のわざで、どちらか興味のある方にピントを合わせ注視すると解離現象に襲われることになる。ソフトアイが重要であると言って解決する問題ではない。分裂的総合力に長ける必要がある。また踊り手にとっても自らが映写体になった状態をフィードバックすることは難しく、自分の体表の色を知覚し変化させる熱帯魚やカメレオンのような(実際はどうかは分からないが)受信感度が要求される。しかし蚊帳や壁面に照射された光と色彩は環境として普通の照明よりも楽しく受け入れやすいと言えるかもしれない。このような映像と身体・踊りとのコラボは他にも手法があって企図としては興味深いのだ実験的意味合いのものが多く、なかなか成功例に巡り会わないのが実情だと思われる。従って映像の方も動く形象にものを言わせるより色彩がより強調された環境としてのスタンスにシフトしたものの方が踊り手により自由を提供できるといえるのではないかというのが現時点での私の感想だ。
曽我傑の録音された音楽は踊りに働きかけるというよりも映像を裏打ちするような、映像に立体感を与えるような環境性が感じられた。従って今回は三つ巴のコラボと言うよりも鋭角的二等辺三角形の2対1の構図になったといえる。
映像と音楽がそういった傾向であったこともあって今回は不思議なくらいに踊り手と映像・音楽とインスタレーションの混じり合いが瞬間瞬間にめざましく美しい光景を生み出し企画の意義を感じさせるものになった。
始まりは、明るい照明の中で吉本大輔は「天然の美」を朗唱しながら客席の間から入場し、蚊帳を中心に周回しながら歌い続ける。若い人には馴染みがないはずだがかつてはサーカスの歌として知られ哀愁を帯びたメロディを持っている。ライブ映像となってるので映写しながらの操作はあったはずだが映像自体と音楽はすでに用意されたもので吉本はリハ無しのぶっつけ本番の即興で踊った。
顔と、研ぎすまされたボディに白塗りを施し、長い白髪を後ろに束ね、白い裾拡がりのボトムに生成りの軽いコートのようなコスチューム、赤い布のテープ状の細切れがアクセントのように体に纏わり、草臥れ摩耗したランドセルを背負って、同じく摩耗したバイク用の黒いグローブを左手にはめている。男物の黒い鼻緒の下駄を右手に持っている(私にはこの下駄の顛末は不明になってしまった)。
歌もしかりだが蚊帳といい、こういった小物達はノスタルジーを誘うようだがそのように収斂していくようなことにはならずどこかフォーカスを曖昧にする働きもある。うがち過ぎかもしれないがデジタルな映像に対するアナログなモノ達の反乱を内包しているようでもある。アナログな身体に味方を付けたといった方が良いか。部屋の照明が徐々に暗転すると蚊帳に映像が浮かび上がり、空間は変幻する形象とあらゆる色に染められていく。
吉本大輔はまずは自己の存在を暗がりからそっと持ち込む様に前面だけを明るみにさらすようにしながらやおら黒いグローブの手をプロジェクターの映像を遮るように差し出したとき、照射体が近接したことにより、距離を持って蚊帳に映写された柔らかい色彩に対して、グローブ上の光の色が濃縮され鉱物質のきらめく色模様を現出することで絶妙な好対照をなし、空間に一段と凝縮と拡散の様な運動性を与えると同時に、吉本自身も手袋のきらめきに厳かな視線を落とし、しばらく見つめたあと、想を得てスウィッチを切り替えたような動きになって中心部の大きな色彩空間に踏み出してくる。
スクリーンと化した蚊帳の外で照射された形象と戯れるようにしながら、またはしなだれた蚊帳をまくるようにしたり蚊帳の裾に埋まるようにしながらついには座像のようになって、それと同時に映像は仏性の光背かオーラのように明るく輝き、蚊帳とともに踊り手を抱きかかえるような大きな拡がりのある色彩になる。蚊帳の中に下半身から入るようにしてうつ伏せになり大きく腕を持ち上げて床を100回ほども叩きつける行為などあったしばし後、モチーフを変化させるように固い側壁面の映像の中へ移動し、胸をさらけ出しながら寄りかかるように凭れたり、映像が覆おう領域から遠ざかるようにしながら草臥れたランドセルを背中から外し愛おしむようにお腹に抱えるとランドセルは映像の色彩を拒絶するように黒く実体を蘇らせ、同時にコスチュームも淡い色に染まりながらも白さが強調される。顔の表情も瞑目したり、拒絶するかのように手を添えて横向きになったりあるいは眼球で背筋を引っ張り上げるように眼を剝いて魁偉な形相の立ち姿を手前に際立たせる。
中心部への移動とともに再びスクリーンと化した白いコスチュームは様々な色模様に染まりながら、光に向かって立った踊り手の背面は乱反射のような作用を受けて前面や周りの色彩を裏切るように鮮やかな赤いガウンになり踊り手に位階の変化を与えるようでもある。
上半身裸になり再び蚊帳の中に入って映像が多層化したなかで自分の姿態は蚊帳を透かしておぼろに浮かび上がらせながら、逆に左後方からのプロジェクターによって右手前にくっきりと写る影と戯れるシーンがヒグマ春夫の狙いにあったもののごとく圧巻であった。
やがて蚊帳から出て前屈の姿勢になりながら腰に付けたサポーターだけの裸体になって固い壁面に照射された色彩の中で研ぎ出された様なソリッドな肢体をスクリーンにして戯れながら踊る。踊ると言っても身体の各部分を色彩の光に晒すようにしながらのポージングの変化といった方がいいような動きだ。ランドセルから白いバレエのチュチュを取り出し軽やかさを同調させるように体に纏い、天の暗がりに向かって夢から抜け出すようにのび上がった姿勢になって終章を待つ。
190505 中村博 ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト program A 
Visual paradigm shift Vol.86 of Haruo Higuma 2019.04.29 
アトリエ第Q芸術ホール Atelier No. Q Art Hall 
身体空間・Farming soul 
舞踏 Butho : 吉本 大輔 Daisuke Yoshimoto 
ライブ映像 Live video & Installation : ヒグマ 春夫 Haruo Higuma 
音楽 music : 曽我傑 Masaru Soga 
照明 Lighting : 早川 誠司 Seiji Hayakawa
4/29(月)"Farming soul" Bプロ19:00(細川麻実子✖️ヒグマ春夫)撮影:m.yoshihisa
4/30(火)のうとノウ半分見えるvol.2/Aプロ(高宮梢✖️ヒグマ春夫)撮影:前田敏行
4/30(火)Nano Seconds of the Stateless Time/Bプロ(粉川哲夫✖️ヒグマ春夫)撮影:前田敏行
ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトVol.85
2018年9月30日(日) /マチネ・17:00/ソワレ・19:00
身体空間の波動/のうとノウ半分みえるダンス:高宮梢✖️構成・映像:ヒグマ春夫/照明:早川誠司 撮影:松本和幸
会場:アトリエ第Q藝術ホール
157-0066 東京都世田谷区成城2-38-16
小田急線・成城学園前駅より徒歩2分/オダクル成城学園前・第1駐車場となり
アトリエ第Q藝術contact
tel:03 6874 7739
協力:アトリエ第Q藝術
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